子供たちへの支援を考える

 愛着障害について、これまで詳しく学んだことがなかった。特別支援学級の担任をしていた時も、自分が子供をアセスメントし、どうしたらいいのかを考えながら自分の感覚や直感みたいのものを頼りに子供たちに接してきた。失敗もあったし、失敗から学び、次につながることも多かった。たくさんの試行錯誤をしてきた。その経験があったからこそ、今の自分がいると思っている。

 今回「やさしくわかる! 愛着障害ー理解を深め、支援の基本を押さえるー」(米澤 好史著)の本を読んだ。

 読んでいて、「ああ、確かにそうだ」とか「あの子もそうだった」と自分の中にすとんと落ちるものがあった。ぜひ、本校の先生方にも読んでほしい!そう思いで、校内研修で取り組んでいるブッククラブの本に取り入れた。(以前のブログにも紹介したが…。)私も、もっと早く出会いたかったなあと思う。

 私は、子供の困り感に寄り添う教師てありたいと思っている。今は、学校で困り感のある子供たちを見回ったり、担任にアドバイスしたりする立場になった。ついつい、自分がその子と関わりをもち、何とかしようとしてしまう自分がいる。この本にあるように、「キーパーソン」を誰にするかによって、周りの先生方の対応が大きく変わってくる。担任がキーパーソンだったら、しっかりとサポート対応する立場として、子供たちに関わってこうと思った。

 私が今の学校に勤務してからずっと低学年のサポートをしてくださっているスーパー教師がいる。初めて1年生を担任した時に、本当にお世話になった。こんな風に子供たちを関われたらと、毎日勉強になった。その先生は、常に私(担任)がやりやすいような、子供たちが担任を信頼できるような声かけをしてくださっていた。この本を読んだ時に、その先生が頭に浮かんだ。私もそんなスーパーサブとして、困っている先生のサポートをしていきたい。もちろん、自分がキーパーソンになったら、子供の感情を育む教師になる、そう思える本だった。

 とにかく本当に分かりやすい。いつか米澤先生の講演を聞いてみたいなぁ。