校内研究の本 No.2

研究関連の本2冊目。

授業づくりネットワーク№34「授業研究」を真ん中において職場をつくる!

授業づくりネットワークNo.34―「授業研究」を真ん中において職場をつくる!

授業づくりネットワークNo.34―「授業研究」を真ん中において職場をつくる!

  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  代表の石川晋先生が「授業づくりと職場づくりを切り結ぶ場所として校内研修が機能し始めている」と書いているように、様々な学校の校内研修の様子が様々なスタイルで書かれている。とても参考になった。

 やはり大切なのは対話なのだと思う。職員が対話しながら進めていくことで、学校が変わっていく。校内研究で授業が変わっていく。研究授業のための研究ではなく、日常の中にどれだけ落とし込んでいけるか、それが大切なのだと再認識した。

 特に気になったのは、神奈川県横浜市立山田小学校の取り組みと、秋田県福井県の取り組みを書いた記事である。

①山田小学校に取り組み

 研究主任の「モヤモヤポイント」である、「校内研修が自分たちの学びや日々の教室につながっているという実感がない」という言葉。石川晋先生が講師として入ることで、その言葉が劇的に変化する。いろいろな問いと、それに対する答えをたくさんの対話の中から探していく。そんな作業が本当に楽しそうで、頷きながら読んでいた。

 本校にも昨年度講師として石川晋先生に来ていただいた。学ぶことが多く、でも安心して学べる環境が晋先生にはある。晋先生自身が学びを楽しんでいるというのが、私たちにも伝染してく感じが心地よかった。

 最後に書かれている「この「学び」の多い校内研修を、私たちはどう進化させていったらよいのか考えていきたい」という言葉に、前回紹介した小金井三小の話が思い出された。

秋田県福井県の取り組み

 学校文化についてのアンケートが興味深かった。学力が高い県の先生方は協働性が高く、意見交換をすることが習慣化している。また授業を見合うことも日常的に行われている。ポジティブな文化が高く、ネガティブな文化が低いというのも興味深かった。自分の学校でもアンケートを取ってみたいと思った。また、「有能な管理職は学級経営をするように学校経営をする」という言葉も同感だった。信頼関係を築くことは、何よりも大事なのだと思う。

 

 私の中の校内研究のテーマは「日常化」である。今年度、本校はホワイトボードミーティング®の開発者である、ちよんせいこ先生(株式会社ひとまち)と、渡辺貴裕先生(東京学芸大学教職大学院准教授)に講師として来ていただく。先日、研究についてお二人と研究部のメンバーで一緒に相談させていただいた。「研究主任として、この研究のテーマは?」と聞かれ、話していくうちに自分は「日常化」を大事にしたいのだと思った。  その後休校になった。コロナウイルスの影響で、対話ができない今、研究がどうなっていくのか先が見えないが、この学びのチャンスをしっかりと生かしたいと思う。そして、「研究楽しかった~!」となる、ワクワクドキドキのチャレンジをしていきたい。