子供たちとつながる

 先日、休校中の課題を集め、新しい課題を配布した。久しぶりに子供たちと会えて、本当にうれしかった。

 今回は「振り返りジャーナル」を書いてもらっていたので、さっそく読んでみた。読んでみると1か月、子供たちがどんな気持ちで、どんな様子でいたのかがよくわかる。

 1ページずつ、いつものように「うんうん」「ね!」「なるほど!」などとコメントを書く。29人の子供たちがこの1か月書いたジャーナル。土日まで書いている子が多かったので、コメントを付けるのは大変だと思っていたが、意外とあっという間に読み終えていた。読んでいてワクワクしたし、久しぶりに子供たちの気持ちを読むことができ、温かい気持ちになった。

 この子たちは1年生から振り返りジャーナルに取り組んでいる。もう毎日書くことには慣れている。ああ、当たり前になっているんだなと改めて実感。

 ちなみに、振り返りジャーナルについてはこちら。

 

 読んでいて感じたことをいくつか。

①子供たちは、思った以上に前向きに、そして自分で学んでいた。電話(グループLINE)やスカイプなどで学び合をしていた子もいる。一緒にやることで、頑張れた子もいたようだ。一人でも、自分で計画を立て、やっていることがほとんどだった。

②だんだん気持ちが辛くなるのかと思っていたが、自分なりの楽しみ方や工夫をしている子が多かった。そしてその経験が、「こういう時間もいいな。」「自分でできることを考えてやるのは楽しい。」などという気持ちに変化しているようだった。

③友達と一緒に学ぶ楽しさを改めて感じ、学校での学びについて考えている子が多かった。

④とはいえ、ずっと自宅にいるので、だんだん書くことが少なくなる子も数名いた。それも大事な情報。きっとつらかったんだろうなと思う。

⑤コメントを付けたので、やはり返したいと思い、ポスティングすることにした。学年で12人ぐらいのジャーナルを学年通信に載せ、一緒に投函する予定。友達がこんな風に工夫しているんだな、とか友達とつながっている感じがするかなと思ったから。こんな風に一緒に取り組んでくれる学年の先生にも感謝。

 

 やはり、分散登校が始まったら、子供たちの気持ちをしっかりとほぐしてあげることから始めたい。授業よりもまず、たくさんの気持ちを共有し、それからスタートしよう。強くそう思った。

 今は、もう一冊のジャーナル(2冊目)を使い、子供たちは書いている。今度また学校へ来たら、1冊目に書いてもらい、コメントを付けていく。こんな時だからこそ、子供たちとつながれる一つのチャンスとして大事にしたい。

 振り返りジャーナル、やはり最強!