今年度の研究
今年度は研究主任になり、いろいろなことに取り組んだ。いくつか紹介したい。
【対話型模擬授業検討会】
研究授業の前に、対話型模擬授業検討会を行った。
東京学芸大教職大学院准教授の渡辺 貴裕先生をお呼びして、対話型模擬授業検討会について教えていただき、取り組んだ。本来なら、分科会でやってもいいのだが、今年度は全員で。例年だと研究授業の前に指導案をもらい、ざっと読んで参観。模擬授業を受けて学習者目線で考えると、当日の研究授業もより学習者目線になると考え、全員参加にした。
ちなみに
このQ&Aは、とても分かりやすい。やってきてモヤモヤしていたことが、かなり解決された。おすすめの一冊。(年度最後に出来上がったので、もっと早く見たかった!)
対話型模擬授業検討会を通して感じたことは
①教員同士がフラットな関係で話し合えるようになる。
②やってみて考えることができる。授業者がチャレンジしやすい環境。
③指導者と学習者の考え(感じ方)のズレが分かり、次につながる。
❹年に数回のため、なかなか学習者目線になりきれず、改善策ばかり話してしまう人がいる。 これは新年度の課題。
❺なかなか日常的に行うのが難しい。(こういうことを日常的にやれたらいい。) どう仕掛けを作るのか考えたい。
もう少し体験的に学ぶことが必要なので、来年度は毎回の対話型模擬授業検討会に渡辺先生に来ていただき行う予定。 渡辺先生のファシリテーターとしての在り方は、とても参考になる。
まだまだあるが、続きは次回に。
保護者会
娘も息子も、夏休みは、部活で忙しい。暑い中野球をしている2人を見て「体力があるなぁ。」と感心してしまう。でも、この暑さは本当に心配。特に息子は明日から合宿だ。体調を崩さないことを祈るばかり。
当然、宿題が終わらない。時間を見つけてはやっているが、部活がOFFの日は勉強というのもさみしい。
だから、本人に任せていたら、思った以上に時間を見つけて2人ともやっていた。それでも兄の方は、厳しそう。大変だなぁと思う。
私は今回の夏休みは、極力宿題を出さなかった。子供たちも大喜び。隣のクラスの担任も一緒に考えてくれた。夏休み前の保護者会、私は宿題について話し合った。私から宿題について投げかけ、保護者に考えてもらった。あまり時間がなく、私からの話が中心となってしまい、反省。しかし、終わってからも、夏休みの個人面談でも、宿題について賛同してくれた保護者が多く、クレームはなかった。保護者会にたくさん参加してくれる学年なので、伝える機会があり助かっている。ここでも、コミュニケーションは大事だと実感。 保護者会では、いつも小グループで話し合いをしている。だいたいの流れは次の通り。 ①連絡事項 ②○学期の様子(スライドショーを観ながら) ③私があるテーマで話をする。 ④その後話してもらいながら、私がグループをまわる。 今回は宿題だったが、心の体力について話すこともあれば、チャレンジバイチョイスについて話すこともある。(PAをやることも)
次回は学び合いについて話してみたいと思っている。実際に体験してみたいかなと。 保護者会で保護者同士が仲良くなるのも大事。私でも、息子や娘の保護者会で話せる人がいると、安心して参加できる。 自分の考えを伝えることができ、保護者の話も聞ける。そしてみんなが仲良くなり、新たなコミュニケーションが生まれる。そんな保護者会をこれからも大事にしたい。■
先日、「通常学級における支援のあり方」について研修を受けた。講師は、特別支援学校でコーディネーターをされている先生。
流れは次の通り。
①3人組で、1番印象に残っている児童について、エピソードを話したりタイトルを付けたりする。
②その困った内容のタイトルをポジティブな言葉に変換する。
③支援を考えるためのシートを使い、考える。
話を聞きながら、ホワイトボードミーティング®︎で取り組んでいることと同じだと思った。
エピソードを語る大切さ、NGワードをOKワードに置き換えることなど…。繋がっている。
研修のポイントは、「支援の第1歩は、イメージ力をもつ」ということだ。
私達は、その現象にばかり目がいってしまうが、大切なのは「なぜ?」と原因を考えることだ。教師がいかに相手の気持ちをイメージできるかが大切で、これは特別支援学級の担任時に、一番意識していたことだ。子供でも保護者でも、行動や言葉の原因は何かを考え、時には本人に聞きながら、対応してきた。
相手を分かりたい気持ちが、支援の第1歩なのだと思う。
「大変だから、何とかしたい。」をきっかけに児童に想いを馳せ、一緒に考えるケース会議会議は、同時に担任の気持ちに寄り添う時間でもある、貴重な時間だ。
私たちが、イメージ力を働かせることで、学級は変わると私は信じている。
寄り添うとはどんなことなのか、みんなで考えていきたい
工藤勇一校長先生のインタビュー記事を読んで(その2)
学校には、「今までそうだったから」「こうあるべきだから」と続けていることがたくさんあります。しかし、それは本当に必要なのか、子どもたちのためになっているのかを、考え直す必要があると考えるようになりました。
前例踏襲に従うことが、大切なときもあるかもしれません。しかし、今、本当に必要なのか。どうすればより良くなるのかをみんなで考えることが、これからの時代は、大切なのだと思いました。
例えば運動会の全体練習。記事を読んで私も工夫をしてみたいと思いました。
①この練習は、何のためにあるのかを話し合う
②子どもたちにとって、わかりやすい説明や行動になっているかを話し合う
③それを次年度にいかす
みんなで運動会を振り返ることで練習が充実し、無駄がなくなります。今は、運動会後に個人で反省を出し、部会で話します。一人一人の振り返りを共有する時間はありません。視点をはっきりさせて、少しでも話し合う時間をつくる。きっとそれが「働き方改革」にもつながるのではないか、と思います。
本当に大切なことは何かを意識していきたいですね。
インタビュー記事を読んで
千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長先生のインタビュー記事を読み、たくさんの刺激を受けました。(公立中学が挑む教育改革 千代田区立麹町中学校・工藤勇一校長インタビュー)全16回
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10982
私のクラスでも、昨年度後半から取り組んでいることがあります。
<リベンジテスト>
①漢字テスト
②算数のワークテスト
どちらも、1度だけ「リベンジテスト」ができるようにしています。チャレンジするかどうかの判断は、子どもたちに任せています。「練習してきたのに」「間違えて悔しい」と、リベンジする子もいます。もちろん、「もうやらなくていい」という子もいます。
大切なのは、間違えたところをそのままにせず、もう一度学習して、理解すること。野球でもよく言われますが「失敗するのは当たり前、大切なのは、失敗した後にどうするか」です。やり直して、分かる楽しさを感じて欲しいと思います。中には、リベンジテストがあるからと、最初のテストを油断している子もいるようですが、もう少し様子を見てみようと思います。挑戦する大切さを実感できるよう、応援していきます!
工藤勇一先生のご著書「学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革」(時事通信社)
などもあるので、ぜひ読んでみたいと思います。
宿題
今日は宿題について書いてみたいと思います。
私は毎週配布している連絡表に、「今週の宿題」を一週間単位で載せています。子供たちは、それを見ながら、自分で何曜日に何をやるのかを決め、宿題の欄に記入しています。(だいたい週に、4つぐらい出しています。)
「習い事がある日は少なめにしよう。」「チャレンジノートは毎日やろう。」などと子供たちの話す声が聞こえてきます。自分のペースで計画を立て、宿題をしているので、楽しいようです。
テストも予定表で確認し、自分で何日位、漢字練習をしようか、チャレンジノートに取り組もうか、考えます。
初めはうまくいかないかもしれません。しかし、だんだん上手に計画できるようになると信じて、続けていきます。
お家の方には、「御家庭でも、漢字テストの点数など気になるかもしれんが、だんだん自分なりの計画を立てられるようになりますので、しばらく見守ってください。」と伝えています。
そのうち、宿題に出さなくてもできるようになったら、最高ですが…。
ちなみに、GWは宿題は出しませんでした(笑)■
新学期が始まりました。みなさん、どんな1週間でしたか。
私のクラスはPAからのスタート。そしてホワイトボード・ミーティング®︎で対話を育みます。
今年度の担任は5年生。なんと1年生の時から、ずっとホワイトボードミーティング®︎を続けてきた子たちもいます。対話を育み続けた5年生。これからの1年間が、とても楽しみです。
【学級開き&授業開き】
①学年で「チャレンジバイチョイス」の考え方を説明し、互いのチャレンジを認め合おうと話す。
②学年で「フープリレー」→振り返り
③ミニホワイトボードを使って、「先生クイズ」、自己紹介カードを使っての「サイン大会」
④国語「教えてあなたのこと」をホワイトボード・ミーティング®︎でペアトークしながら授業。
⑤クラス目標は「ビーイング」で作る。
⑥もちろん、振り返りジャーナルは毎日。
⑦単元をベースにした「会社活動」
この二週間でやった内容です。
今年度も安心安全な、居心地のいいクラスをつくっていきます。