探究発表会第2回目

今までは学期の終わりにやっていた会社パーティー。以前も書きましたが、昨年度の3学期から会社活動の方法も変え、探究発表会を行っています。 会社活動は、単元の学習とタイアップしたものになり、授業で会社の子供たちに活躍してもらっています。子供たちに任せると、どんどん活動します。 1学期は、私からの発注だけでなく、どんどん考えて活動していました。 流れとしては、 ①学期にやる単元を出し、その中からやりたいものを選ぶ。(全員希望通りにする) ②会社ごとにホワイトボードミーティング®︎しながら企画する。 ③授業で活躍(実験の説明、運動のコツ、漢字の覚え方など、様々です。) ④単元が終わると、探究活動に入る ⑤探究発表会 学期終わりには、お楽しみ会がなく、探究発表会を開いていますが、子供たちは「お楽しみ会をやりたい。」とは言わず(気づいていないだけだと思いますが。)探究発表会をとても楽しんでいます。発表の準備も、3時間くらいでできました。 探究発表会は、1人ずつ前に出て、自分が調べた事を発表します。紙ベースで発表する子もいるし、発表ソフトを使ってプロジェクターに映して発表する子もいます。 1学期の会社から発展してもっと調べたいこと、または学習の中で気になり、調べたことなど、内容はお任せです。今回も、学習から発展した内容がたくさんありました。 発表の間、聞いている子供たちは今回も「へぇ〜。」「なるほど〜!」「そうなんだぁ。」の連発です。なんだかペアトークしているみたい。 調べたいことを調べて、発表する。友達の発表からたくさんのことを知る。これが本当に楽しい!と、その日のジャーナルに書いています。 二学期もまた、会社活動でいろいろな活躍の場を作っていきたいと思います。

漢字テスト

学期末の漢字テスト。よくある50問テストです。「先生、合格点は何点ですか?」と聞いてきたので、「合格点は自分で決めて。名前の下に目標点を書いてくれればOKだよ。」と言いました。

「目標点にいかなかったら、再テストしたい人はやろう。」と伝えました。

私は名前が丁寧に書けていると、花丸を付けて5点プラスしているので、最高点は105点。見てみると、ほとんどの子が、目標点を105点や100点にしていました。何人かは95点などと書いていました。漢字が苦手な子も、80点にしていました。

うちのクラスでは、50問は一気に無理だと思う子は、25問ずつ2日に分けてテストしたいと申告することができます。今回も5人が申告してきました。

中学校へ行くと、25問ずつなんて出来ないだろうなぁと思いますが、とにかく自分なりに取り組んで欲しいと思い、申告制にしています。

テストを丸付けすると、みんなよくできていました。

チャレンジ成功です!

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東照宮その2

前回のブログで話した日光東照宮の英語ガイドの振り返りをしました。 一緒に準備してくれたALTの先生と支援員の先生に様子を撮った動画を見せると、大喜びしていました! みんなで心から、喜びました!新しいチャレンジって、やっぱりワクワクしますね。本当に楽しかったです! 子供たちは、「はじめは恥ずかしかったけれど、2回目、3回目とやっていくうちに、だんだん慣れてきて、楽しくなった。」「外国の人が、分からないと一生懸命聞こうとしてくれて、嬉しかった。」「これからは積極的に話してみたい。」「アイコンタクトや相づちをしながら話せた。」などと、自信をもつことができたんだなぁと分かる言葉がたくさん書いてありました。 単元の流れは ①総合の時間にそれぞれが調べて、調べた事を大きなホワイトボードにグループでまとめる。 ②その中から、今まで習ったフレーズを使って言うそうな説明を選ぶ。 ③ALTと支援員の先生に分からない文は直してもらう。 ④始めと終わりの決まり文句は単元を通して練習する。 ⑤各グループの文を分担して、練習する。 ⑥隣のクラスとリハーサル ⑦そして本番! です。子供たちは達成感があったようです。 いろいろアイデアを出し合い、これからもワクワクする単元をつくりたいと思います!

東照宮で

日光移動教室へ行きました。今回は日光東照宮で新しい試みにチャレンジ!

今までは、事前学習をして、グループでガイドしながらまわっていましたが、今回は英語でチャレンジ!しかも、グループの友達ではなく観光で訪れている外国の方に声をかけ、「三猿」「眠り猫」「奥宮」などについてガイドするというもの。

以前、英語の研究授業で日光の事後学習を5年生に英語で発表するというものがありました。その時に、この取り組みに「必然性」というか子供たちが英語で伝えるという意欲があるのかという話が出ました。この話を聞いて「じゃあ、日光で実際に外国の方にガイドしてみるのはどうだろう。」と考え、支援員の先生に相談。すると快くOKしてくださり、今年の日光で実現しました。

まずは日本語で調べたことをまとめ、その中から自分たちが習った英語をなるべく使いながら話せる文章を使い、英語に直していきました。「ドキドキする~!」といいながら事前学習をしていました。この単元は6時間の扱いで作りました。(調べ学習は総合で。)モジュールも入れると7時間ぐらいの扱いです。

途中から「We have a question.」と言って、「好きな日本の食べ物」や「好きなスポーツ」などをインタビュー。自分が聞きたいことを話していました。

実際にやってみると、なかなか声をかけられず、もじもじしていましたが、一度思い切ってやってみると、どんどんチャレンジするようになり、多いグループは、6組もの外国の方にガイドすることができました。

授業で常に意識していた「あいづち」「アイコンタクト」もしっかりとできていて、中にはジェスチャーを交えながら話す子もいました。

そして、最後に「Can we  take a picture with you?」とお願いして一緒に写真撮影。とても楽しい時間となりました。そばで見ていてとてもドキドキしましたが、外国の方との会話を楽しんでいる様子を見て、やってよかったなと思いました。

これから振り返りを行いますが、思ったことは、外国の方がとても優しいということです。子供たちの声に耳を傾け、丁寧に対応してくださいました。子供たちの中には「外国の人が好きになった。」という子もたくさんいました。この経験がこれから様々な場面で生かせたらと思います。

 

チャレンジノート

クラスで取り組んでいるチャレンジノート。(自学ノート)

週2~3回のペースで宿題として出しています。予習・復習に取り組んだり、自分の興味があることを調べたり、今では会社活動の内容を調べてまとめたりしている子が多いです。(私は予習を勧めていますが。)

この自学ノートはなかなか難しく、初めのころは漢字や計算をやってくる子が多くいました。中には大きな字で漢字をただ書いている子やお絵描きをしている子もいました。自学ノートなので、自分で選んだ課題にチャレンジすればいいのですが、どうすればもっと良くなっていくのかと、私も悩んでいました。

子供によっては「何を書けばいいのかわからない。」と悩んでいる子もいました。また、とにかく何かやればいいという子も。参考になればと、いいノートがあれば紹介したり、掲示したりしていました。ご褒美シールを貼ったりもしましたが、なかなか良い結果につながらず…。

ある日、いつも書かせているレポートと同じように、チャレンジノートも評価してみようと、ABC評価を付けました。そして、「これはすごい!」という子にはS評価を付けました。評価を付けるのってどうかなと思っていましたが、やってきたことに対してちゃんと評価をしようと思ったのです。

評価のポイントとしては

①見開き2ページ分に見やすく、丁寧な字でまとめられていること。

②文字ばかりではなく、図や絵などを用いて分かりやすくまとめている。

③大切なポイントが一目で分かるように工夫している。

④色を使っている。(マインドマップをやってから、色の大切さを実感。)

などです。ポイントはまだまだ検討が必要ですが、このポイントは子供たちに提示しました。もちろんCが付く子もいました。

そして、何日か経った後に、初めてS評価をもたらった子がでました。すると、たくさんの児童が「自分もS評価をもらいたい!」と、頑張り始めたのです。私も驚くほどノートの質がぐんとよくなりました。

今までなんとなくやっていた子も、S評価を目指し、頑張り始めました。予習・復習をする子がぐっと増えたのです。日によっては、どのノートも唸ってしまうほどいいものでした。S評価をもらうと、連続でもらいたい!という気持ちが出てきて、いつのまにか「シールはいらない。」という声も聞かれました。(でも、シールは希望制で津dけています。)

子供たちがやってきたことに対して、きちんと評価する。評価を付けてからはコメントを書くことはなく、評価だけを書いています。それでも子供たちは意欲的に取り組んでいます。評価の大切さを実感した出来事でした。

今ではSS評価まで出てきました。(SSは見開き2ページを2倍やってきた場合につけています。S゜の子もいます。)子供たちは、お互いにノートを見せ合い、自然と学び合っています。マインドマップを書いてくる子もいます。内容もどんどん進化しています。 自分のノートがよくなっていくうちに、だんだん楽しくなってきているようです。

子供たちはちょっと難しいと思うことは挑戦してみたくなるのかなあと思います。そのちょっとを教師がしっかりと考え、提示していくことが大切だなあと思いました。

 

安心していられること

私が学級で一番大切にしていることは「安心・安全」なクラス。もちろん、「愛のあるクラス」は初任の時からの永遠のテーマですが、愛のあるクラスになるためにはまず安心がなくてはならないので。 いつも子供たちには、自分のチャレンジを大切にすること、友達のチャレンジを大切にすることを話しています。このチャレンジを大切にするとは、別の言い方をすると、その人のチャレンジを認めるということ。自分のものさしではなく、一人一人の違いを知ることだと思っています。 でも、この「自分のものさしではなく」がすごく難しいことで、人が何かを考える基準は、自分の経験からくるものが大きい。だから、「何でできないの?」とか「何でやらないの?」などと思ってしまう。そんな時に、「あ、それぞれのチャレンジがあるのだから、まずは認めよう。でも、もう少し高いチャレンジを提案してみよう。」と考えて、友達に接することができたら、互いに安心して自分のできない、わからないも出すことができるのかなぁと思ったり。 とにかく「話す」事が大事。たくさん語り合う環境があるように、教師として場づくりをしていきます。 ファシリテーションと同じでコミュニケーションも技術。毎日のコミュニケーションを大切にしながら、学校を安心できる場にしていきたいと思います。

クラス目標

新学期がスタートし、しばらくしたので、クラス目標を作りました。

いつも使っている「しるらないカード」で、1人1人がどんな3月を迎えたいかを話し、みんなで共有しました。今年度はみんなが自分の思いを話すことができていました。安心することってやっぱり必要なんだなぁと思いました。

今回はビーイングだけにするか、クラス目標にするか迷っていて、子供たちに相談しました。

当たり前ですが、子供たちはクラス目標がいいという意見とビーイングがいいという意見に分かれました。

1人1人がなぜクラス目標なのか、ビーイングなのかを話し、ファシリテーターをやると言ってくれた子を中心に話し合い。お互いの意見を聞くと、「そっかあ。」と考える様子。何だか微笑ましかったです。

「クラス目標にすると、全員の意見が反映されない。」

「クラス目標の方がわかりやすくていい。」など、いろいろな意見がありました。

結局、ビーイングを書いてから、みんなの願いを見て、クラス目標を付けようという事になりました。

出来上がったビーイング&目標を見て、みんな大満足!時間はかかりましたが、やってよかったと思いました。

これを度々振り返りながら、ビーイングに付け足していきます。

子供たち1人1人の考えや思いを感じた一日でした。

それにしても、気持ちを表すのに「しるらないカード」は有効だなぁと思いました。

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