チャレンジノート

クラスで取り組んでいるチャレンジノート。(自学ノート)

週2~3回のペースで宿題として出しています。予習・復習に取り組んだり、自分の興味があることを調べたり、今では会社活動の内容を調べてまとめたりしている子が多いです。(私は予習を勧めていますが。)

この自学ノートはなかなか難しく、初めのころは漢字や計算をやってくる子が多くいました。中には大きな字で漢字をただ書いている子やお絵描きをしている子もいました。自学ノートなので、自分で選んだ課題にチャレンジすればいいのですが、どうすればもっと良くなっていくのかと、私も悩んでいました。

子供によっては「何を書けばいいのかわからない。」と悩んでいる子もいました。また、とにかく何かやればいいという子も。参考になればと、いいノートがあれば紹介したり、掲示したりしていました。ご褒美シールを貼ったりもしましたが、なかなか良い結果につながらず…。

ある日、いつも書かせているレポートと同じように、チャレンジノートも評価してみようと、ABC評価を付けました。そして、「これはすごい!」という子にはS評価を付けました。評価を付けるのってどうかなと思っていましたが、やってきたことに対してちゃんと評価をしようと思ったのです。

評価のポイントとしては

①見開き2ページ分に見やすく、丁寧な字でまとめられていること。

②文字ばかりではなく、図や絵などを用いて分かりやすくまとめている。

③大切なポイントが一目で分かるように工夫している。

④色を使っている。(マインドマップをやってから、色の大切さを実感。)

などです。ポイントはまだまだ検討が必要ですが、このポイントは子供たちに提示しました。もちろんCが付く子もいました。

そして、何日か経った後に、初めてS評価をもたらった子がでました。すると、たくさんの児童が「自分もS評価をもらいたい!」と、頑張り始めたのです。私も驚くほどノートの質がぐんとよくなりました。

今までなんとなくやっていた子も、S評価を目指し、頑張り始めました。予習・復習をする子がぐっと増えたのです。日によっては、どのノートも唸ってしまうほどいいものでした。S評価をもらうと、連続でもらいたい!という気持ちが出てきて、いつのまにか「シールはいらない。」という声も聞かれました。(でも、シールは希望制で津dけています。)

子供たちがやってきたことに対して、きちんと評価する。評価を付けてからはコメントを書くことはなく、評価だけを書いています。それでも子供たちは意欲的に取り組んでいます。評価の大切さを実感した出来事でした。

今ではSS評価まで出てきました。(SSは見開き2ページを2倍やってきた場合につけています。S゜の子もいます。)子供たちは、お互いにノートを見せ合い、自然と学び合っています。マインドマップを書いてくる子もいます。内容もどんどん進化しています。 自分のノートがよくなっていくうちに、だんだん楽しくなってきているようです。

子供たちはちょっと難しいと思うことは挑戦してみたくなるのかなあと思います。そのちょっとを教師がしっかりと考え、提示していくことが大切だなあと思いました。