授業でホワイトボードミーティング®︎

ホワイトボードミーティング®と出会い、授業で取り組んでからから5年、もう6年目になります。

今、「主体的・対話的で深い学び」と言われていますが、このホワイトボードミーティング®はまさにその学びであると言えます。

いつも言っていますが、今では単なる手法ではなく、学級経営の核になる理念として私の体の一部になっています。子供たちの心を温め、自分らしくいていいよ、と承認される活動です。何より、子供たちが自分たちの力で進められます。私は学び合いと同じく、じっと子供たちの様子をアセスメントしています。

この夏に学校の視聴覚室の壁全面にホワイトボードが取り付けられました。1クラ全員が一斉に会議できる場です。ワクワクしながら9月に何度も使いました。これからもどんどん使っていきます。

さて、今日は具体的な実践例を紹介します。

☆高学年国語「討論会をしよう」

①教科書を読みながら討論会の流れを確認する。単元の流れを知る。(国語のCDを使って討論会のモデルも聞かせた。)

②討論会で話したい内容について話し合う。ミニホワイトボードにグループから出た意見を書き、全体で共有。そこからテーマを決めました。今回は「タイムマシンに乗るなら過去へ行くか未来へ行くか」「住むなら都会と田舎どちらがいいか」「夏休みにいくなら海か山か」に決定。(内容は子供たちが決めたのでそのままお任せ)

③グループを決めて、情報収集。

④グループごとに企画会議の手法で討論内容を考える。企画会議よりも時間を多くとり、一人5分話して発散。エピソードを入れることで、より具体的な話になる。採用したいアイデアを収束で話し合う。最後に実際にどの意見にするかを活用で決める。

⑤ワークシート(私は今回はノート)に意見をまとめたものを書き、ホワイトボードの内容は写真にとって印刷。役割分担や具体的な内容を話し合い、リハーサルをする。(2時間)

⑥討論会を行う。(3回)

☆低学年国語「あったらいいな こんなもの」 ①教科書を読み、単元の流れを知る。あったらいいなと思うものを考える。

②ペアで「あったらいいものというと」でオープンクエスチョンしながらペアトーク。具体的な内容が出てくるので、面白い。

③ミニホワイトボードに書かれたことをもとに、原稿を書く。

④紹介カードに自分が考えたものを絵と文章で表わす。

⑤発表会

(私は中学年を担任したことがなく、実践がないので、載せられず。すみません。)

他にも「友達紹介文を書こう」「俳句を書こう」「歴史人物についてまとめよう(社会)」「月というと(理科)」など、あらゆる活動でも取組むことができます。もちろん、振り返り作文や物語の感想などにも。ミニビブリオバトルのプレゼンづくりにも使っています。

私は「話し合い活動」というよりも、子供たちには「聞き(聴き)合い活動」なんだよと、話しています。「今日も聞き合い活動しまーす。」と言っていたこともありました。オープンクエスチョン、相づち、そして聞いて書くを通して、自分が話すことだけでなく、友達の話を聞くことを大切にしてます。

ホワイトボードミーティング®と出会ってから、できないことや取り組まないことの裏にある不安や気持ちに、思いをはせるようになりました。アセスメントすることの大切さを学んだとも言えます。

最初からできなくて当たり前。繰り返し愚直に続けていくことで、子供たちの力は花開き、いろいろなことをぐんぐん吸収していきます。そこまで続けられるかが大切なのだと思います。みなさんもぜひ、続けてみてください!