先日、「通常学級における支援のあり方」について研修を受けた。講師は、特別支援学校でコーディネーターをされている先生。

流れは次の通り。

①3人組で、1番印象に残っている児童について、エピソードを話したりタイトルを付けたりする。

②その困った内容のタイトルをポジティブな言葉に変換する。

③支援を考えるためのシートを使い、考える。

話を聞きながら、ホワイトボードミーティング®︎で取り組んでいることと同じだと思った。

エピソードを語る大切さ、NGワードをOKワードに置き換えることなど…。繋がっている。

研修のポイントは、「支援の第1歩は、イメージ力をもつ」ということだ。

私達は、その現象にばかり目がいってしまうが、大切なのは「なぜ?」と原因を考えることだ。教師がいかに相手の気持ちをイメージできるかが大切で、これは特別支援学級の担任時に、一番意識していたことだ。子供でも保護者でも、行動や言葉の原因は何かを考え、時には本人に聞きながら、対応してきた。

相手を分かりたい気持ちが、支援の第1歩なのだと思う。

「大変だから、何とかしたい。」をきっかけに児童に想いを馳せ、一緒に考えるケース会議会議は、同時に担任の気持ちに寄り添う時間でもある、貴重な時間だ。

私たちが、イメージ力を働かせることで、学級は変わると私は信じている。

寄り添うとはどんなことなのか、みんなで考えていきたい

工藤勇一校長先生のインタビュー記事を読んで(その2)

公立中学が挑む教育改革 千代田区麹町中学校・工藤勇一校長インタビュー)全16回 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10982

学校には、「今までそうだったから」「こうあるべきだから」と続けていることがたくさんあります。しかし、それは本当に必要なのか、子どもたちのためになっているのかを、考え直す必要があると考えるようになりました。

前例踏襲に従うことが、大切なときもあるかもしれません。しかし、今、本当に必要なのか。どうすればより良くなるのかをみんなで考えることが、これからの時代は、大切なのだと思いました。

例えば運動会の全体練習。記事を読んで私も工夫をしてみたいと思いました。

①この練習は、何のためにあるのかを話し合う

②子どもたちにとって、わかりやすい説明や行動になっているかを話し合う

③それを次年度にいかす

みんなで運動会を振り返ることで練習が充実し、無駄がなくなります。今は、運動会後に個人で反省を出し、部会で話します。一人一人の振り返りを共有する時間はありません。視点をはっきりさせて、少しでも話し合う時間をつくる。きっとそれが「働き方改革」にもつながるのではないか、と思います。

本当に大切なことは何かを意識していきたいですね。

インタビュー記事を読んで

千代田区麹町中学校の工藤勇一校長先生のインタビュー記事を読み、たくさんの刺激を受けました。(公立中学が挑む教育改革 千代田区麹町中学校・工藤勇一校長インタビュー)全16回

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10982

私のクラスでも、昨年度後半から取り組んでいることがあります。

<リベンジテスト>

①漢字テスト

②算数のワークテスト

どちらも、1度だけ「リベンジテスト」ができるようにしています。チャレンジするかどうかの判断は、子どもたちに任せています。「練習してきたのに」「間違えて悔しい」と、リベンジする子もいます。もちろん、「もうやらなくていい」という子もいます。

大切なのは、間違えたところをそのままにせず、もう一度学習して、理解すること。野球でもよく言われますが「失敗するのは当たり前、大切なのは、失敗した後にどうするか」です。やり直して、分かる楽しさを感じて欲しいと思います。中には、リベンジテストがあるからと、最初のテストを油断している子もいるようですが、もう少し様子を見てみようと思います。挑戦する大切さを実感できるよう、応援していきます!

工藤勇一先生のご著書「学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革」(時事通信社

などもあるので、ぜひ読んでみたいと思います。

宿題

 

今日は宿題について書いてみたいと思います。

私は毎週配布している連絡表に、「今週の宿題」を一週間単位で載せています。子供たちは、それを見ながら、自分で何曜日に何をやるのかを決め、宿題の欄に記入しています。(だいたい週に、4つぐらい出しています。)

「習い事がある日は少なめにしよう。」「チャレンジノートは毎日やろう。」などと子供たちの話す声が聞こえてきます。自分のペースで計画を立て、宿題をしているので、楽しいようです。

テストも予定表で確認し、自分で何日位、漢字練習をしようか、チャレンジノートに取り組もうか、考えます。

初めはうまくいかないかもしれません。しかし、だんだん上手に計画できるようになると信じて、続けていきます。

お家の方には、「御家庭でも、漢字テストの点数など気になるかもしれんが、だんだん自分なりの計画を立てられるようになりますので、しばらく見守ってください。」と伝えています。

そのうち、宿題に出さなくてもできるようになったら、最高ですが…。

ちなみに、GWは宿題は出しませんでした(笑)

新学期が始まりました。みなさん、どんな1週間でしたか。

私のクラスはPAからのスタート。そしてホワイトボード・ミーティング®︎で対話を育みます。

今年度の担任は5年生。なんと1年生の時から、ずっとホワイトボードミーティング®︎を続けてきた子たちもいます。対話を育み続けた5年生。これからの1年間が、とても楽しみです。

【学級開き&授業開き】

①学年で「チャレンジバイチョイス」の考え方を説明し、互いのチャレンジを認め合おうと話す。

②学年で「フープリレー」→振り返り

③ミニホワイトボードを使って、「先生クイズ」、自己紹介カードを使っての「サイン大会」

④国語「教えてあなたのこと」をホワイトボード・ミーティング®︎でペアトークしながら授業。

⑤クラス目標は「ビーイング」で作る。

⑥もちろん、振り返りジャーナルは毎日。

⑦単元をベースにした「会社活動」

この二週間でやった内容です。

今年度も安心安全な、居心地のいいクラスをつくっていきます。

卒業式 その2

5年生から2年間、子どもたちと取り組んできたホワイトボードミーティング®︎。国語はもちろん、家庭科や道徳、総合、体育など、どの教科でも使いました。その中でも、特に卒業文集が効果的でした。

  

ホワイトボード・ミーティング®︎は子どもたちの作文を書く力を伸ばします。進め方は以下の通りです。

①「12歳の自分が考えていること、思っていることを書こう!」と説明。

②3人グループでエピソードまでしっかりと聞いてメモを書く。

③メモをもとに下書き→作文

  

具体的なエピソードが入っていることが、とても大切です。下書きは、誰もが夢中で書きました。書けない子がいないのが、ホワイトボードミーティング®︎のいい所です。読んでみると、どの子も自分の思いがしっかりと書けていました。

 

校長先生からは「それぞれの考えがしっかり伝わってきた。内容も良かった。」と褒めていただきました。

ペアトークや授業でのホワイトボードミーティング®︎、そしてプロジェクトアドベンチャーなどで、子どもたちが温かい関係をつくると、それが学びに向かう大きな力になります。

いよいよ新年度が始まります。また子どもたちと、たくさん対話をしていきます。

参考「よくわかる学級ファシリテーション③授業編」(岩瀬直樹・ちょんせいこ 解放出版社

卒業式 その1

2年間受け持ちした子供たちが卒業式を迎えました。温かい、いい卒業式でした。 このクラスは、2年間、ホワイトボードミーティング®︎や、PA、学び合い、そしてマインドマップなど、いろいろなことを実践しました。 しばらく更新していなかったので、少し書きたいと思います。 まずはPAのこと。 3学期に、佐藤順子さん(さとじゅん)が、教室に来て、PAをしてくださいました。(タマゴ星人)1時間でしたが、私にとっては夢の時間でした。午後は私のクラスを見学していただきました。 さとじゅんが「よっしーのクラスはリビングみたいだね。」と言ってくださったのが本当に嬉しかったです。 次の日、私がPAの振り返りをしました。子供たちは、たった1時間でしたが、たくさんのことを感じていました。振り返りは、初めてホワイトボードミーティング®︎のペアトークで行い、その後に全体で振り返りました。 さとじゅんと、せっかくだからホワイトボードミーティング®︎を使って振り返りしてみようと話したからです。 ペアトークでたくさんの本音、想いが出てきて、お互いたくさんの気づきがありました。 最終的には、卒業まで「共有」を大切にしようという話になりました。 そして最終日に、子供たちからの強いリクエストがあり、PAをやりました。(蜘蛛の巣くぐりをやりました。)見ていて、あぁ体験が生かされているなと思いました。友達を持ち上げながら、それぞれの役割を発揮している、温かい集団でした。 私は振り返りがとても大切だと思っています。この子たちとは、たくさん振り返りしたなぁと思います。 長くなったので、続きはまた。