算数の学び合い

 夏休み明けから体調が悪く、病院へ通ってばかりでした。やっと落ち着き、元気になりました。(結石ができたり、腫瘍ができたり→良性でしたが・・・大変でした。)

 さて、2学期が始まり、あっという間に1ヶ月が経ちました。今年度は周年行事があるため、学芸会が10月の頭になり、忙しい毎日でした。来週に控え、楽しみです。

 そんな中でも、算数での「学び合い」、マインドマップやホワイトボードミーティングを使った授業、そして総合での探究など、日常の学習は粛々と行われています。

 算数の「学び合い」では、課題に夢中になって取り組み、全員がクリアするために、みんなが動いているのが見えるようになりました。私の課題の設定が悪く、反省することもしばしば。しかし、男女関係なく説明したり、一緒に考えている姿は本当に微笑ましく、学習の中で関係が育まれていくことに、幸せを感じています。また、今は自分の説明をノートに書くことを大切にしています。説明したことを文章化するのも苦ではなく、さっと書けるようになってきました。

 校内事情で算数が少人数算数ではなくなり、クラス算数になったのをきっかけに、全員で学び合いにチャレンジできるようになりました。子供たちの「振り返りジャーナル」を読むと、

「クラス算数になってから、算数が楽しくなった。○○君や○○君が優しく教えてくれてすごく楽しい。」

「前よりもたくさん教えたり説明したりできるようになった。」

「学び合いで算数をやるようになってから、なんか早く終わるようになった気がします。今までは教えてもらうことが多かったけれど、最近はたまに教えに行ったりすることも増えてきたなあと思う。」

「人に教えてもらって分かったときは、すごくスッキリします。人に説明してわかってもらうとすごくうれしいです。」

「分からない人に教えたり説明したりするときに、『あ、そういうことか~。』『なるほど、分りやすい。』などと言ってもらうとうれしいです。他の人と考えるほうがいろいろなやり方が出るし、『こうなるんじゃない?』とか言い合えるのが楽しいです。」

などと、いろいろなことが書かれています。課題を聞くと、

「同じ人ばかり関わっているので、もう少しいろいろな人とチャレンジしたい。」

「わかっ自分が考えているときに話しかけられると、分らなくなってしまう。」

「説明が早すぎて分からない時がある。」

などと書かれていました。このことについては、みんなで共有し、対策を考えました。とにかく算数は学び合いでやりたい!というのが子供たちの感想です。私も子供たちの様子がしっかりとアセスメントできるので、学び合いは本当に素敵だなと思います。

次回はホワイトボードミーティング®を使った授業について話します!

幸せな時間

昨日は年に一度の夏休み恒例の同窓会がありました。昨年も書きましたが、この日は夏休みの大事な行事になっています。特別支援学級の担任だった頃の子供達、保護者が集まります。今年も総勢25名になりました。「仕事で行けなかったけれど、来年は行きます!」と連絡をくれる子もいます。みんな本当に楽しみにしてくれているのが私も嬉しいです。 毎年、1日の流れは同じで、お昼に流し素麺、その後ボーリング🎳かカラオケ🎤、帰ったらビンゴ大会! 当時、補助員をやってくださっていた仲間2人も、毎年手伝ってくれています。 毎年毎年、成長する姿が見られて、本当に幸せです。 準備も片付けも、みんな子供達でやってくれます。なので、私もフリーな時間が多くなり、今やっている仕事のことや、学校の事などたくさん話すことができました。 仕事頑張っているんだなぁとか、就職に向けて頑張っているんだなぁとか、本当に聞いていて楽しかったです。 そして、ボーリングをしていても、上手になっているみんなぬびっくり!盛り上がりました。最高の笑顔が見られて幸せでした。 いつもお母さん達とはゆっくり話すことができないので、今度は母の会をやろう!となりました。お母さん達と話しながら、自分にできることは何かないか、考えさせられる1日にもなりました。 こうやって教え子の成長を感じることができる私は、本当に幸せ者です。 また来年も集まります。ずっと続いていけたらと思います。 f:id:akika-ainoarukurasu:20180815125209j:plain

探究発表会第2回目

今までは学期の終わりにやっていた会社パーティー。以前も書きましたが、昨年度の3学期から会社活動の方法も変え、探究発表会を行っています。 会社活動は、単元の学習とタイアップしたものになり、授業で会社の子供たちに活躍してもらっています。子供たちに任せると、どんどん活動します。 1学期は、私からの発注だけでなく、どんどん考えて活動していました。 流れとしては、 ①学期にやる単元を出し、その中からやりたいものを選ぶ。(全員希望通りにする) ②会社ごとにホワイトボードミーティング®︎しながら企画する。 ③授業で活躍(実験の説明、運動のコツ、漢字の覚え方など、様々です。) ④単元が終わると、探究活動に入る ⑤探究発表会 学期終わりには、お楽しみ会がなく、探究発表会を開いていますが、子供たちは「お楽しみ会をやりたい。」とは言わず(気づいていないだけだと思いますが。)探究発表会をとても楽しんでいます。発表の準備も、3時間くらいでできました。 探究発表会は、1人ずつ前に出て、自分が調べた事を発表します。紙ベースで発表する子もいるし、発表ソフトを使ってプロジェクターに映して発表する子もいます。 1学期の会社から発展してもっと調べたいこと、または学習の中で気になり、調べたことなど、内容はお任せです。今回も、学習から発展した内容がたくさんありました。 発表の間、聞いている子供たちは今回も「へぇ〜。」「なるほど〜!」「そうなんだぁ。」の連発です。なんだかペアトークしているみたい。 調べたいことを調べて、発表する。友達の発表からたくさんのことを知る。これが本当に楽しい!と、その日のジャーナルに書いています。 二学期もまた、会社活動でいろいろな活躍の場を作っていきたいと思います。

漢字テスト

学期末の漢字テスト。よくある50問テストです。「先生、合格点は何点ですか?」と聞いてきたので、「合格点は自分で決めて。名前の下に目標点を書いてくれればOKだよ。」と言いました。

「目標点にいかなかったら、再テストしたい人はやろう。」と伝えました。

私は名前が丁寧に書けていると、花丸を付けて5点プラスしているので、最高点は105点。見てみると、ほとんどの子が、目標点を105点や100点にしていました。何人かは95点などと書いていました。漢字が苦手な子も、80点にしていました。

うちのクラスでは、50問は一気に無理だと思う子は、25問ずつ2日に分けてテストしたいと申告することができます。今回も5人が申告してきました。

中学校へ行くと、25問ずつなんて出来ないだろうなぁと思いますが、とにかく自分なりに取り組んで欲しいと思い、申告制にしています。

テストを丸付けすると、みんなよくできていました。

チャレンジ成功です!

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東照宮その2

前回のブログで話した日光東照宮の英語ガイドの振り返りをしました。 一緒に準備してくれたALTの先生と支援員の先生に様子を撮った動画を見せると、大喜びしていました! みんなで心から、喜びました!新しいチャレンジって、やっぱりワクワクしますね。本当に楽しかったです! 子供たちは、「はじめは恥ずかしかったけれど、2回目、3回目とやっていくうちに、だんだん慣れてきて、楽しくなった。」「外国の人が、分からないと一生懸命聞こうとしてくれて、嬉しかった。」「これからは積極的に話してみたい。」「アイコンタクトや相づちをしながら話せた。」などと、自信をもつことができたんだなぁと分かる言葉がたくさん書いてありました。 単元の流れは ①総合の時間にそれぞれが調べて、調べた事を大きなホワイトボードにグループでまとめる。 ②その中から、今まで習ったフレーズを使って言うそうな説明を選ぶ。 ③ALTと支援員の先生に分からない文は直してもらう。 ④始めと終わりの決まり文句は単元を通して練習する。 ⑤各グループの文を分担して、練習する。 ⑥隣のクラスとリハーサル ⑦そして本番! です。子供たちは達成感があったようです。 いろいろアイデアを出し合い、これからもワクワクする単元をつくりたいと思います!

東照宮で

日光移動教室へ行きました。今回は日光東照宮で新しい試みにチャレンジ!

今までは、事前学習をして、グループでガイドしながらまわっていましたが、今回は英語でチャレンジ!しかも、グループの友達ではなく観光で訪れている外国の方に声をかけ、「三猿」「眠り猫」「奥宮」などについてガイドするというもの。

以前、英語の研究授業で日光の事後学習を5年生に英語で発表するというものがありました。その時に、この取り組みに「必然性」というか子供たちが英語で伝えるという意欲があるのかという話が出ました。この話を聞いて「じゃあ、日光で実際に外国の方にガイドしてみるのはどうだろう。」と考え、支援員の先生に相談。すると快くOKしてくださり、今年の日光で実現しました。

まずは日本語で調べたことをまとめ、その中から自分たちが習った英語をなるべく使いながら話せる文章を使い、英語に直していきました。「ドキドキする~!」といいながら事前学習をしていました。この単元は6時間の扱いで作りました。(調べ学習は総合で。)モジュールも入れると7時間ぐらいの扱いです。

途中から「We have a question.」と言って、「好きな日本の食べ物」や「好きなスポーツ」などをインタビュー。自分が聞きたいことを話していました。

実際にやってみると、なかなか声をかけられず、もじもじしていましたが、一度思い切ってやってみると、どんどんチャレンジするようになり、多いグループは、6組もの外国の方にガイドすることができました。

授業で常に意識していた「あいづち」「アイコンタクト」もしっかりとできていて、中にはジェスチャーを交えながら話す子もいました。

そして、最後に「Can we  take a picture with you?」とお願いして一緒に写真撮影。とても楽しい時間となりました。そばで見ていてとてもドキドキしましたが、外国の方との会話を楽しんでいる様子を見て、やってよかったなと思いました。

これから振り返りを行いますが、思ったことは、外国の方がとても優しいということです。子供たちの声に耳を傾け、丁寧に対応してくださいました。子供たちの中には「外国の人が好きになった。」という子もたくさんいました。この経験がこれから様々な場面で生かせたらと思います。

 

チャレンジノート

クラスで取り組んでいるチャレンジノート。(自学ノート)

週2~3回のペースで宿題として出しています。予習・復習に取り組んだり、自分の興味があることを調べたり、今では会社活動の内容を調べてまとめたりしている子が多いです。(私は予習を勧めていますが。)

この自学ノートはなかなか難しく、初めのころは漢字や計算をやってくる子が多くいました。中には大きな字で漢字をただ書いている子やお絵描きをしている子もいました。自学ノートなので、自分で選んだ課題にチャレンジすればいいのですが、どうすればもっと良くなっていくのかと、私も悩んでいました。

子供によっては「何を書けばいいのかわからない。」と悩んでいる子もいました。また、とにかく何かやればいいという子も。参考になればと、いいノートがあれば紹介したり、掲示したりしていました。ご褒美シールを貼ったりもしましたが、なかなか良い結果につながらず…。

ある日、いつも書かせているレポートと同じように、チャレンジノートも評価してみようと、ABC評価を付けました。そして、「これはすごい!」という子にはS評価を付けました。評価を付けるのってどうかなと思っていましたが、やってきたことに対してちゃんと評価をしようと思ったのです。

評価のポイントとしては

①見開き2ページ分に見やすく、丁寧な字でまとめられていること。

②文字ばかりではなく、図や絵などを用いて分かりやすくまとめている。

③大切なポイントが一目で分かるように工夫している。

④色を使っている。(マインドマップをやってから、色の大切さを実感。)

などです。ポイントはまだまだ検討が必要ですが、このポイントは子供たちに提示しました。もちろんCが付く子もいました。

そして、何日か経った後に、初めてS評価をもたらった子がでました。すると、たくさんの児童が「自分もS評価をもらいたい!」と、頑張り始めたのです。私も驚くほどノートの質がぐんとよくなりました。

今までなんとなくやっていた子も、S評価を目指し、頑張り始めました。予習・復習をする子がぐっと増えたのです。日によっては、どのノートも唸ってしまうほどいいものでした。S評価をもらうと、連続でもらいたい!という気持ちが出てきて、いつのまにか「シールはいらない。」という声も聞かれました。(でも、シールは希望制で津dけています。)

子供たちがやってきたことに対して、きちんと評価する。評価を付けてからはコメントを書くことはなく、評価だけを書いています。それでも子供たちは意欲的に取り組んでいます。評価の大切さを実感した出来事でした。

今ではSS評価まで出てきました。(SSは見開き2ページを2倍やってきた場合につけています。S゜の子もいます。)子供たちは、お互いにノートを見せ合い、自然と学び合っています。マインドマップを書いてくる子もいます。内容もどんどん進化しています。 自分のノートがよくなっていくうちに、だんだん楽しくなってきているようです。

子供たちはちょっと難しいと思うことは挑戦してみたくなるのかなあと思います。そのちょっとを教師がしっかりと考え、提示していくことが大切だなあと思いました。