「なぜ?」を大切にする
いろいろな「なぜ?」がある。
①授業で大切にしたい「なぜ」
なぜこうなったのかを問うこと。学びを自分で説明して、伝えられるようにするための「なぜ」
この「なぜ」をこれからの授業で大切にしたい。「何」を問うのではなく「何」を使って説明する力。主体的な学びに大切なこと。
②人を理解するための「なぜ」
相手がどんな理由で行動を起こしたのかを問うこと。子供たちがなぜそうしたのかを聞き、解決したり理解したりしていくための「なぜ」
間違いを許すのではなく、次につながるための理解。
③知りたい時に使う「なぜ」
子供たちがわからない時に聞く言葉。こういう問いがたくさんうまれる授業がしたいなぁ。
④怒る時の「なぜ」
何で何回言ってもわからないの?と、相手を責める時の「なぜ」
理由を聞くのではなく、自分の思いを理解してもらうための「なぜ」であって、問いではない。
⑤やりたくないものをやらされる時の「なぜ」
何でやらなくちゃいけないの?という問い。ワクワク感がなくて、理由を求めている。
何のためにやるのか、考えることが必要かなぁ。もちろん、インストラクションが大切ですが…。
①②③は大切にしたい「なぜ」
④⑤は無くしたい「なぜ」
でも、⑤も必要かなぁ。
ありがとうゲーム
クラスで「ありがとうゲーム」をしました。PAのゲーム祭りでやった「ペーパータグ」というものをアレンジしたものです。
実は、通級の先生から「お助けレスキュー」というゲームを教えてもらい、これをペーパータグと合体すると楽しそうと思い、実行。
紅白球を頭に乗せて歩き、落としたら動けなくなります。しかし、誰か(紅白球を落としていない人)が助けに来て、拾ってくれたら「ありがとう。」と言ってまた頭に乗せ、歩き出します。これを繰り返していくゲームです。何度落としても、友達が助けに来てくれる楽しいゲームです。「ありがとう。」もたくさん言うことができ、心が温まります。子供たちはたくさん楽しんでいました。途中から、「友達の球を落としてもいい」というルールを付け加えたり、頭でなく手の甲に乗せたり、2人ペアで手をつなぎながらやったりしました。落とされてもまたお助けが来る。落としてしまうことを楽しめるゲームなので安心してできます。助けようと思ってしゃがんだら、自分も落としてしまい、笑いがおきたり。子供たちはノリノリでした。
ちなみに、お助けレスキューは、「助けて~!」と言うと、レスキュー隊役の子たちが助けに来て拾ってくれるというものです。レスキュー隊が出動場所に待機していて、呼ぶとそこから走って来るそうです。
振り返りには、「たくさんありがとうを言ってうれしい気持ちになった。」「たくさん助けてもらってうれしかった。」「何人も助けたけど、助けた時に落として笑ってしまいました。」などと書いていました。「残りの2年生は少しだけど、みんなともっと仲良く過ごしたいです。」と書いている子もいました。
この子供たちの気持ちを受け止めて、次につなげていきたいと思いました。
しあわせ脳
土曜日に、市の「教育のつどい」で黒川伊保子さんの「しあわせ脳に育てよう」という講演を聞きました。その講演で天才は「心の力」の持ち主で脳内ホルモンが分泌されているという話でした。そのホルモンが分泌されると「好奇心・意欲・感動・集中力」が高まるというのです。そのホルモンを分泌するためには毎日チャンスがあり、それは生活習慣が大切だというのです。
そしてその生活習慣が「早寝・早起き・朝ごはん・適度な運動」です。
これが「脳育ての黄金ルール」だそうです。このルールは学校でも呼びかけているごく当たり前のルールですが、いかに良質な睡眠が大事か、早起きが大事なのか、朝ご飯はどんなものがいいのかなど、詳しく聞くことで、新たな発見がたくさんありました。
メモ
①PM10:00~AM2:00に脳がしっかり寝ていると、成長する。そのために夜9時以降にはスマホやゲームはしない。寝るときは電気を消して暗くする。(豆電球もよくない。)
②寝る前に甘いものを飲むのは脳が目覚めてしまうので眠れなくなるのでNG。
③何時に起きるのかを思ってから寝るといい。(脳がそれに合わせていい睡眠をプログラムする。)
④早起きは朝6時前に起きるのが良い。その後に軽く運動するといい。
⑤朝ご飯は甘いものはNG。卵やみそ汁、納豆、スープなどから食べるとよい。
などでした。当たり前のようですが、生活習慣をもう一度見直すいい機会になりました。特に、朝の光が当たると分泌される「セロトニン」は達成感や意欲につながる「幸福ホルモン」だそうです。早速我が家の子供たちにも話し、即実行。家族でチャレンジしようと思います。
勉強するよりも、いい睡眠をとること。それが意欲や好奇心、達成感を味わえる脳に育つ秘訣です。
「天才とは勝手に努力をしてしまう。」という言葉が印象に残りました。私が大切にしたい「意欲や好奇心が学力を伸ばす」ということに、生活習慣(脳内ホルモンの分泌)が大きく関わっていて、それは教師がどうすることもできない、家庭での力なのだとわかりました、だからこそ、学校と家庭が協力してしっかり考えていくことが、子供たちを伸ばす一番大切なことなのだと思いました。いい生活習慣といい授業、それがそろった時に子供たちの可能性がたくさん広がるのかと思うと、ワクワクします。みなさんもぜひ、やってみてください。
「天才とは、蝶を追っているうちに いつのまにか山頂へ登っている。」(ジョン・スタインベック)
インプットとアウトプット
SUTUDY HACKERというサイトに、これからの教育は、アウトプットが大切であるという記事が載っていました。教育全体が「知識を蓄える学び」から「知識を生かす学び」にシフトしつつあるというものです。そして、そのためには「良質なアウトプット」が大切であり、トレーニングすることでできるようになります。
私が今、取り組んでいることの一つに、学んだことをレポートにまとめるという実践があります。以前講座を受けた「学びのカリキュラム マネジメント」(みゆき会)の実践です。まだまだ試行錯誤しながらですが、子供たちの力が付くという実感を少しづつ感じています。これからも地道に実践したいと思っていることです。この実践が、まさに良質なアウトプットだと思いました。
記事の中で練習方法(トレーニング)は3つ挙げられています。
一つ目は「習ったことを自分の言葉で表現する」です。
①学習したことを自分で同じように説明する。
②得た知識を自分なりの言葉で表現する。
分かったかどうかは、説明してみることで分かります。本当に理解していないとできないことです。これは、信頼ベースの取り組みでも、「わかって50点、人に説明できて100点」と言っていますが、同じことです。
二つ目は「複数のアイデアを組み合わせる」です。
①過去に学んだことや自分の経験を踏まえて2つ以上の例を挙げて説明する。
②複数の具体例を持ち出すことでより具体的で説得力が増す。
特に自分の企画を人を説得するのに大切なことですね。
三つ目は「仮説から検証」です。
①仮説を立て、それを証明する手段を考え、実行する。
②試行錯誤することで、新たな発見につながる。
よく考えると、研究も論文もみなこの過程で行われています。
最近、これからの教育についていろいろと考えます。どんな取り組みがいいのか、どういう力を付けていくのか、ここでは話しませんが、まずは自分の目の前にいる子供たちに実践し、その良さを肌で実感したら、多くの人に伝えていきたいと思います。(もう広めている実践もありますが・・・。)
これからも、アウトプットを意識した授業をしていきたいと思います。
いよいよ三学期
明けましておめでとうございます
年賀状
読み聞かせした本を載せると言いましたが…。
今回は年賀状について書きたいと思います。
私は近年、年賀状をクラスの子供たちに出す時に、番号を書いて出します。ラッキーナンバーとして1人1人違う番号が
書いてあり、冬休み明けに新春恒例の大抽選会をします。 くじを引いて、大吉は宿題お休みできる券又は好きな給食一品増やせる券、中吉は宿題1つ減らせる券、というように、おみくじ券を渡しています。使えるのは一回だけ。1月の間に使えます。 始業式の後は抽選会やベアトーク、書き初めです。楽しいゲームをしたいのですが、書き初めがあるので、2日目に。学校が楽しみになるといいなぁと思います。